2012年12月30日日曜日

ゼフィルス採卵in梅ヶ島

12/24に安倍川上流の梅ヶ島にて、来年に向けた下見と
キリシマミドリシジミの採卵を目的に採集を行ってきました。

世間ではクリスマスイブ一色ですが、そんなことはお構いなしに採集へと行ってきました。

バスで一時間ちょっと、バスから降りた瞬間に寒さが身に染みます。

 
うう、寒い。風が吹いているので余計に寒いです。

寒さと闘いながらも、目星をつけていた場所へ。

しかし探せども探せどもアカガシが見当たらず、ある程度見つかったウラジロガシも
新芽がほとんど生えていません。今年は裏年なのか、もしくは単に場所が悪かったのか。

とにかくそんな訳でここではキリシマミドリの採卵は見込めそうになかったので、
自然と採集は材割の方向へと向かいました。

材割といっても大した収穫はなかったのですが、ベニヒラタムシを採集しました。



当てが外れてしまったのでとりあえず場所を変えることに。

道沿いに歩きながら針葉樹の間伐林の間にある、
ウラジロガシ等の新芽をチェックしていきます。

ここでも大きな収穫はなく、あまりにも採集がうまくいかないので
野鳥の観察会が始まりました。


                                                          エナガです。群れでいました。
                                                              

                                                  冠毛なのでヒガラでしょうか?


 シジュウカラです。結構どこにでもいますよね。
 
 
                                                              遠くからしか撮影できなかったのですが、ジョウビタキです。

とこんな風に野鳥観察を楽しみながらも、とりあえず収穫をあげたいということになり
 
目的を変更しオオミドリシジミの卵を探すことにしました。
 
コナラのひこばえを食い入るように見つめていくと


ナラメリンゴタマバチの♀です。近くに♂もいたので交尾直後だと思われます。
産卵中なので来年には立派な虫瘤ができていることでしょう。

更にコナラのひこばえをチェックしていった結果


ありました\(^O^)/
他にもこの場所からはいくつかオオミドリシジミの卵を採集することができました。

コナラのひこばえをチェックしている時に

 
ヒメヤママユの卵も発見しました。
 
ようやく成果を残せましたが、雪が降ってきて寒さも限界なのでここで採集は終了。
キリシマミドリへの長い道のりを感じる採集となってしまいました。
キリシマミドリについては来年またリベンジしたいと思ってます。
 
 
それでは皆様よいお年を。
 
 

2012年12月9日日曜日

材割in平野林道

12/2に安倍川上流の平野林道にて今年度最後の採集を行いました。
 
林道沿いを歩きながらいい感じの材を見つけ割ってみると
 ヤナギカワウンカ(Andes marmorata)

                                                  コバネカミキリ(Psephactus remiger )♂
 
 他にもハネカクシ等が得られましたが、目ぼしいものが採集できなくなり次の場所へ
 
  その途中紅葉が見られました。
 少し時期遅れでしたが綺麗な紅葉でした
 
次は林道沿いの斜面で材割を行いました。
  Dorcus系クワガタの幼虫でしょうか

他にも、この場所ではトゲズネハリアリやミカドオオアリ等が採集できました。
ミカドオオアリは黒色が退化し褐色を帯びることも多いのですが、
黒色が綺麗に残ったコロニーでした。
どちらのアリも普通種ですが女王アリも採集でき、繁殖も期待できるので
個人的にはこれが一番の収穫でした。
 
写真がなくてスミマセンm(-_-)m
 
材割である程度収穫があったので、ヤママユやゼフィルスの採卵を期待して
アカガシの新芽を見て回りました。
雨も降ってきてあまり長い間行えなかったのですが
 ヤママユの卵を発見することができました
 
この後真富士の里でウスタビガ狙いのライトトラップを鍋をつつきながら行う予定でしたが
雨が降ってきたため部室で鍋会だけ行いました。
 
ウスタビガは残念でしたが、そこそこ収穫もあったので満足な採集でした
今年はこれで虫処としての採り納めだと思うので、
来年も多くの虫が採集できるように期待したいと思います。
 
 
                    

2012年12月1日土曜日

農学祭&HP開設報告

かなり遅くなってしまいましたが、11月16・17・18日に行われた
農学祭での虫処の展示の様子を報告したいと思います。
 
 
今年採集した鱗翅類や甲虫等の標本、ライトトラップの再現
 
 
静岡県内やベトナム等の国内外で撮影した様々な昆虫の写真
 
 
クロスズメバチやサツマゴキブリ等の生体展示
 
などなど様々な展示を行いましたが、中でもインパクトが大きかったのは
これではないでしょうか?
 
 
タイワンツチイナゴイナゴの唐揚げです。足がしっかり見えてますねw。
味は普通の揚げ物なのですが、ネックはやはり見た目と触感でしょうか?
それでも多くの方に挑戦していただき無事完売いたしました
 
またイナゴの唐揚げはチョット・・・という方には蚕茶を用意したのですが、
こちらも売れ行き好調でした。
 
 
蚕茶は蚕の糞を乾燥させたものを煮出したお茶です。
要は桑茶と同じようなものなのでコレステロール値を下げる健康茶の働きがあります。
味も麦茶のようで、蚕の糞と言われなければそんなに抵抗を感じるものではないです。
 
 
2日目はあいにくの雨となってしまいましたが今年は予想以上の
多くの方々に来ていただき、本当にありがとうございました。
来年も農学祭で展示を行う予定ですので、来年も是非「虫処」をよろしくお願いします。
 
 

 
虫処のHPが新たにオープンしました!
こまめに更新していこうと思っていますので、
ブログだけでなくこちらもよろしくお願いします。
   

2012年11月27日火曜日

ルリクワ遠征(天城山)

久しぶりの更新になってしまいました。。。この間に大学祭は無事に完了し、引き継ぎも終わってしまいました……しっかり更新していかないと……大学祭の記事は別に書きます。


打ち上げの席上で突如として決まった遠征。去る11月25日に“ルリルリ”こと、ルリクワガタを狙って遠征に行ってまいりました!!

朝は5時の列車で東方に旅立ち電車で1時間半。



バスに乗り換える駅で海に行ってみると、なにやらカラスがうるさい…


アオウミガメでしょうか、打ち上げられて間もないようで腐敗は進んでいませんでした。

じっくりとウミガメを観察して、バスに乗り換え登山口まで。標高が上がるにつれて窓の結露が酷くなってくる。かなり寒いようだ。

そしてバスを下車して私達は絶句した。




(紅葉と)雪山

なんと前夜に降雪があったらしく、目標地点は雪の中…12月の中旬まで雪は降らないとの話だったが。。。


3人とも登山口の時点で((´д`))≡((((;゚Д゚))))≡:(;゙゚'ω゚'):サムィー 状態だったので、早々に登頂を諦めて温い場所で枯れ木を拾い始める



そう時間はかからずにルリクワ特有の産卵痕を見つける。意外にも大きくて驚くが、この材からは出ず…



しかし爬虫類好きのM本氏が初幼虫を割り出す!!



その後もコンスタントに産卵痕を発見して幼虫の発見が続く。画像は2個体が写っているが、6匹も密集していた材もあった…



だが陽が傾きはじめても成虫が出ない。。。しかしここでも沈黙を破ったのはM本氏だった!!



結局成虫はM本氏の3匹のみ\(^ω^)/ M本氏センスありすぎ….




材採ですらド素人の3人組で特攻しましたが、結果は幼虫祭りでした。まぁ坊主にならなくて良かったですw

結果は残念でしたが、久しぶりに山を歩くことができて気分転換になりました。というか寒すぎたので暖かくなったらもう一度登りたい(-"-) 



2012年10月18日木曜日

安倍川遡上(10/08)


今回は静岡市の代表的自然環境とも言える安倍川を探索しました。


まずは下流でバッタ探し



多摩川の土手では年越しトノサマバッタが観察できるそうですが安倍川ではどうなのでしょうか~~気になります!!

何故にコンクリ上で産卵行動…?産卵場所は温度とかで決まるのでしょうか~~気に(ry





次に中流域に移動。カワラバッタの追加を狙います。



はい、どこかにカワラバッタがいると思われます。自分でもよくわかってないです(´・ω・`)



カワラバッタです。良い色してます!!スミナガシといい、カワラバッタも凄いセンスです。しかしバッタにしては短足なのではと気になっています・・・





カワラバッタが縄張り争い?をしながら鳴いていました。自然下で本種が発音をするのは珍しいようです。



じっくりカワラバッタだけを観察した後にさらに遡上。ミヤマシジミのポイントへ。




ミヤマシジミは1♀のみ見られました。翅も欠けていて発生後期だったのかもしれないです。この個体はお腹もパンパンだったし、いっぱい卵を産んでくれたはずです。来シーズンにリベンジします。


今回は全体的に虫が少なかったように思えます。それでも川で魚捕ったりもできたので、次回は水網必携です!!意外と魚が多いっ!!

2012年10月4日木曜日

秋の味覚

毎年恒例ですが、

銀杏の季節となりました。
 
今年も臭い匂いと闘いながら、秋の味覚ギンナンを拾います。
 
というわけで…
 
悪い先輩に騙された後輩が木に登っていきますw
去年は登ろうとして誰もが断念しましたが、
今年の1年はスペックが高いですねぇ~
 
見事にたくさんの銀杏を落として下さいました^^
 
 
みんなでせっせと拾います^^
 
今回はバケツ2杯ほどの銀杏を集めることに成功しました。
 
後処理が大変ですが、
 
あと何回か銀杏集めはする気がします^^;
 
学校側が活動費をくれないので、
これが大事な収入源。
部費の足しに少しはなればいいのですが…
 
頑張ってドイツ箱購入だぁ!!

2012年9月29日土曜日

10月の予定

10月の予定です(^^)

○13日(土) ライトトラップ
 

○20日(土) 大学祭試作

○27日(土) アサギマダラ 観察

基本活動日は 木曜日 とします。詳細はまたMLにて連絡します。


【実際の活動】
〇10月4日(木)銀杏拾いなど
〇10月8日(月)安倍川遡上~ツマグロキチョウとミヤマシジミを求めて~
〇10月11日(木)学内散策および銀杏拾い2nd

2012年9月1日土曜日

ライトトラップin真富士の里

しばらく韓国の学会へに出兵していたTakeです。
4年に1回の国際学会。今年は韓国の大邱で行われました。

海外というと…

未知と不思議な昆虫の世界へようこそ!
美しく巨大な彼らにあなたは何を感じるか!?

という感じかと思いますが…

韓国では昆虫種は日本とほぼ一緒です;;orz
多少日本で採れない虫がいたり、日本で採集禁止になった虫がいたりするようですが、
学会で絡め捕られていた私には遠征して採集することもできず、しかたがないのでコンメミと呼ばれている3cmほどのウンカの仲間を大量に捕まえて帰ってきました。
日本名はシタベニハゴロモと言います。


コンメミの集団(木全体がこんな感じw
そもそも、現在の日韓情勢下では人里を離れて採集に行ってたら危なかったのでこれで良いのかもしれません。


さてさて、

日本に帰国記念wというわけでもないですが真富士の里でライトトラップを行いました。
 
真富士の里でのライトトオラップも今年は2回目
 
本日は若干雨もぱらつきコンディションは悪ですが・・・どうなることやら
 
 
雨にもめげずにしょっぱなからサザナミスズメさんがやってきました。
サザナミスズメ

いつもいつもいつの間にかサザナミスズメが来ています。
地味だから気づかないのかな・・・
 
いつも通り小さな虫たちも来てドウガネブイブイも通常営業です。
でもやっぱりジメジメしてて少し寒いので、虫の出は悪いです。
 

ドウガネブイブイの顔面アップ
カゲロウノ仲間の顔面アップ
 
やっぱりこんな日では虫は来ないかなぁ~と思ってましたが。
クルマスズメやコスズメ、セスジスズメなどはちょこちょこと飛んできてくれるので退屈はしません。
 
でも、虫の種類が頭打ちになってきたので早めに切り上げようと考えていたら・・・
 
やっぱり来ました!期待を裏切らないこのヒト
 
YA
 
MA
 
MA
 
YU
 
!!
 
 
 
 
 
 
ヤママユは経験上、深夜近くならないと飛んできません。
今回も12時近い時間になってバサバサとヤママユが飛んできます。
 
 
結果5匹前後のヤママユが飛んできてくれましたw
 
そんなこんなで今回も無事ライトトラップは成功しました。
 
次回は9月16日です。
突然の豪雨により9月16日は中止になりました;;