2016年11月27日日曜日

朝霧2日目・観光班

こんにちは。
観光班担当のIです。
遅ればせながら、朝霧合宿2日目の観光班の活動を報告します。

まず「観光班って何?」というところですが。
2日目採集班・水辺班・観光班の3班に分かれ、それぞれ遠征していました。
(他2班の活動は今後の記事を参照のこと)

観光班の目的地は2つ。
山梨県にある「富士湧水の里水族館」
そして静岡県の「花鳥園」です。

水族館から見ていきましょう。

富士湧水の里水族館は、富士の水を活かした淡水魚専門の水族館です。
イワナ、アマメなど、よく知られている川魚は勿論、
外の水槽(中からも見られます)にはチョウザメが泳いでいました。

(ナマズ。小さい水槽もあり、ドジョウやカエルが泳いでいるのを見ることができる)

川や湖、アシの生えている湖畔など、魚の生息地にできる限り近づけた展示を行っています。
水族館の中央にある二重遊泳水槽では、イトウやニジマスといった魚が泳いでいました。
この水槽だけでも約3千匹泳いでいるそうです。圧巻でした。
ドーナツ型の水槽をくぐって中央から見ると、台風の目に居る気分に浸れます。

(アルビノのニジマス。群れの中ではとりわけ目立つ。他にも何匹か泳いでいた)

個人的には上の写真で取り上げたようなアルビノのニジマスや、
「流水水槽」で群れになってこちらを見ていたイワナが好きでした。
あの口をパクパクさせる様子はいつまでも見ていられます。



花鳥園についてもお話しします。

花鳥園は一年中花が咲き、フクロウやインコたちと触れあうことのできるテーマパークです。
温室、牧場、池といったいろいろな場所を巡り、花や鳥を見て回れます。
お土産物屋さんにフクロウの羽根があったのが印象的でした。

 (オレンジの嘴が特徴的なオニオオハシ)

残念ながら鷹は時刻が合わず見ることができませんでした。
が、インコとは触れあってきました!
服のボタンや指がついばまれましたが可愛らしかったです。
しかしエサを持っていないと分かるとすぐに飛んでいってしまいました。賢い…

(食事中のエミュー)

フクロウ小屋で隠れた小さなフクロウ達を探したり、
フラミンゴプールでフラミンゴに紛れてカモが泳いでいるのを眺めたりするのが楽しかったです。

花についてはあまり詳しくありませんが、
色も花の付き方も多様なアジサイが並んでいたのは素人目でも分かるほど綺麗でした。
入り口から入ってすぐにあるベゴニアの山(そうとしか形容できないほど大きいです)、
天井から吊り下げられたフクシアの鉢は色鮮やかで、
下の水面に映り込んだ全体像は壮観でした。



私からの活動報告は以上です!
虫処としてはあまり「らしくない」活動だったかもしれません。
静大唯一の生物系サークルなので、鳥や魚を専門とする人も多いのです。

※私は姿を見ただけで名前が分かる域に達していないので、
あまり詳しい情報は書けていません…精進します…


それでは。今後の記事もお楽しみに。


2016年9月14日水曜日

朝霧合宿1日目

こんにちは。
最近、色ノコにハマってしまったSです。
朝霧合宿に行って参りましたので報告です。

部員は個別行動が多いので、
私の行動報告みたいになっちゃうかもしれませんが(苦笑)

今回は人数が今までで最多とのこと。
8月7日から9日までの2泊3日、かなり濃い内容となりました。

1日目 午前9時

4つのグループに別れて出発です。
安定の寝坊者も発生しましたが、無事に2時間ほどで着くことが出来ました。



問題発生!鍵がない。仕方なく管理人さんの到着を待つことに。
その間、暇なので早く着いてしまった私たちグループは広葉樹の散策に行きました。

ここでミヤマフィーバー発生!



クヌギ、ヤナギでミヤマクワガタを沢山発見!
しかも60~65mmの良サイズ
柳の木にてベストショット


木登りで採集したり、長竿で落としたり、落ちたのを必死で探したり・・・

ミヤマだけでなく上空と高所にはアオカナブンが数多くブンブンと飛行していました。
木に付いているのをはたき落したら交尾中でくっついてて、うひゃぁとなったり。
普通のカナブンと違い鮮やか青色は綺麗なものでした。



もちろん夏の風物詩カブトムシも確認!

どうも今年は♀が多いそうな。

ちょっと残念だったのはミヤマにキズありの個体が多かったこと。
夏の終わりを感じました。

初っ端から飛ばしていますがまだまだお昼。他グループと合流し荷物を施設に運んだら、
散策に行く者、夕飯の準備、買い出しと各行動に移ります。
また急遽、先ほどの広葉樹にバナナトラップを仕掛けました。


赤くて綺麗なトンボ発見
先輩曰く、ショウジョウトンボ らしいです。
草原を進みます。
夏ですねぇ
すっごく晴れてたので日差しが強かったです。

道中、花にコアオハナムグリがちらほら付いてました(写真ェ・・・)
朝霧のコアオハナムグリ、斑点の白色があんまり見られなくて不思議です。
アカハナカミキリ、ミカドアリバチ、カタジロゴマフカミキリ?、コガネムシの仲間も発見出来ました。

一度施設に戻って休憩した後、Tをつれてベイトトラップを仕掛けに行きました。
餌はすしのこです(サナギ粉買うの忘れた)
草原沿いの道を歩き10分ほど。
さぁここに、とセットしようとしたら土が固い・・・。必死こいてセットしました。

1時間ほどして施設に戻り、夕飯の支度をしました。
夕飯のメニューはカレーです。

夕方になって、ライトトラップのセッティング。


そのとき見られた富士山!!!
赤く染まってとっても綺麗でした。

夕飯で出た先輩作ゼリー。
まさか合宿で手作りデザートを食べられるとは。おいしかったです。

さぁライトトラップです!
施設の周りは針葉樹だらけ。でも虫たちは来てくれます。
でーん
オオゾウムシ

コメツキムシの仲間とスジコガネ
コガネムシの数がやう゛ぁかった。
網戸にとまったオオミズアオ

カブトムシ♀のブレイクダンス
日本最大種シロスジカミキリ

翌日撮影ミヤマクワガタ♀
♀なのにかっこよさがあります。
他にもスズメガの仲間etc.確認することができました。

もちろん外灯巡りも行いました。
コンビニではノコギリクワガタ♀、カブトムシ。
道の駅ではオサムシの仲間(残念ながら背中が割れてました)を発見。
風が強くて虫が飛ばないようで、期待したほど虫を発見出来ませんでした。
そして寒かった。

そんなこんなで一日目終了です。

おまけ
施設内でゴホンダイコクコガネの死骸を発見。
生きているのを見たかった。


次回

朝霧合宿2日目 グループ行動
波乱の番外編と一緒にお楽しみください。

























2016年8月11日木曜日

南西諸島一人旅③ -裏切りの石垣島ー

2016年5月23日〜5月25日




5月23日、西表島に別れを告げて石垣島へ。狙いはサツマニシキ、メスジロホタルガ、カタモンビロウドカミキリの三種。




サツマニシキなどは西表でも狙えますが、昨年聞いたポイントに寄ってみたいのと最終日の移動が格段に楽になるとの理由で最後の2日は石垣島で採集することにしました



(後ほどこの選択を後悔することは知る由もなかった)




石垣島に渡り買い出し、入浴を済ませると時は既に17:30。急いでレンタカーに飛び乗って某所へ。




カタモンビロウドカミキリを探したものの食痕が少しあるだけで姿はなし。早々に諦めてライトトラップの準備をしました。



点灯ダァーーーー!!!!!!



オオシラホシアシブトクチバ


ヒメスカシドクガ

薄い緑色の体に半透明の翅をもった美しいドクガ。




ヤエヤマウスバカミキリ





ヤエヤマフトカミキリ

石垣島の北部と南部で色彩が違うという面白いカミキリムシ。南部では茶色が強いのに対し、北部では青みがかった灰色。この個体は青みが強い北部バージョン。




ヒロオビオオゴマフカミキリ




タイワンゴマダラカミキリ





コジマクロオビヒメカミキリ


甲虫の飛来が絶好調でした。




オビベニホソシャク

本土では見られないような鮮やかな色彩。




ヤエヤマキノカワガ

図鑑にはほとんど見つかっていないとの記述がありましたが、最近ではわりと採集されている種のようです。




こんな感じで初日は終了。







5月24日

サツマニシキ、メスジロホタルガ目当てで林内を歩き回るものの姿はなし。


キオビエダシャク

普通種ですが密かに狙っていた虫(笑)




綺麗…。


食樹のイヌマキを救うと幼虫が雨のように降ってきました。





ツマムラサキマダラ♂

美しい蝶。♀は翅の模様が異なります。


ヤエヤマセマルハコガメ


夕方まで粘ったものの本命は採集できず(泣)



海辺で黄昏る…。






気を取り直して夜は某山でライトトラップ

ナチアオシャチホコ





オバナワスズメ




サキシマヒラタクワガタ♀

♀ばかり飛来。




そんな時に後方から一台の軽トラがやってきて、60歳くらいの男性が降り立ちました。





男性:…つかまっ…る…よ…

筆者:この掴まってるやつですか?これはイシガキキボシカミキリという昆虫です。

男性:捕まるよ。山の両方向からパトカーが来たら挟み撃ちになって君捕まるよ。

筆者:どういうことですか?

男性:これ違反でしょ。警察に捕まる。この時期になると島のあちこちの山でこういうことをする輩がいるんだよ。新聞に逮捕者が出たって書いてあった。

筆者:ライトトラップは禁止されていないはずですが…。それに地元の方に迷惑が掛からないように民家からは遠く離れた場所でやっています。

男性:迷惑とかそういう問題じゃなくてこの採集方法は違反なの。警察に通報するよ。

男性:君は何をとってるの?君は知らないだろうけど石垣島では採集を禁止してる昆虫もたくさんいるんだよ?

筆者:蛾と甲虫を採集しています。確かに採集が禁止されている昆虫もいますが、そのような昆虫は採集していません。

男性:だから何を採集してるの?言えないじゃないか!二重に違反してる!

筆者:具体的な種名を言えばいいんですか?タッタカモクメシャチホコやオキナワルリチラシなどを狙っています。

男性:などって何?とにかく君のやってることは違反なの。訳のわからないことを言ってないでさっさと帰りなさい!じゃないと通報する。

筆者:いえ、ですから…ライトトラップは違反ではありませんし、採集禁止の昆虫も採集していません…。

男性:もういい。君ほんと何言ってるかわからない。警察に通報するから。(男性は帰っていく)




筆者:…






とりあえずライトラを続けながら様子を見ることに。


サビモンルリオビクチバ

ド完品!!!!落ち込んでいたテンションが回復しました。






キオビアシブトクチバ






ヤノスジコガネ

最初キベリアオドウガネだと思ってたのは内sh





ツマグロゼミ




ヤエヤマニイニイ




ムツトゲサシガメ





クロボシサシガメ

珍しいサシガメらしい。





半翅類が非常に充実していて、セマダラサシガメ、イワサキヒメハルゼミ、イワサキクサゼミなども飛来しました。


甲虫ではコガネムシが充実していてフチトリアツバコガネ、ヨツバコガネなどが多数。


日付が変わるとオキナワルリチラシも集まってきました。



オキナワルリチラシ♂

美麗種。個人的に大好きです。




結局警察は来ませんでした。




疲れたので暫く車で仮眠。



2時間後外に出ると…

地面が濡れてる!!!??!?!


寝ている間にスコールがあったらしく案の定ライトラのセットもびしょ濡れ。


外に出しっぱなしにしてしまっていた荷物もびしょ濡れ。

諭吉さんとか樋口さんとか野口さんとか…



蛾幕には大量のカメムシが集まっていて強力な臭いを放っていました。

萎えぽよ。もう帰ろ。





カメムシと格闘しながらライトラを片付けてマッ〇スバリュで寝ました。








5月25日

起きると青空が広がっていました。これは行ける!!!!!最後の悪あがきでカタモンビロウドを狙おうとポイントに向かうと…




はい、雨ですwwwwwwwお疲れさまでしたwww!!





バケツをひっくり返したような大雨になり万事休す。




完全にやる気を失って空港に向かいました。




狙っていた虫は何も採れず、しかも後味の悪い終わり方。最後の最後で裏切られた感じです。


帰路では空港で10徳ナイフを没収されました(誤って手荷に入れてしまっていた)。


羽田空港で一泊したのちに帰宅。



学生生活最後(の可能性が高い)南西諸島遠征は良い意味でも悪い意味でも思い出に残る遠征になりました。あくまで今回の遠征の目的は思い出づくりですからね!!!!!



終わり



To be continued.